S君へ
私はあなたの事が好きです。
同じクラスになって、あなたも私と趣味が一緒で。
たくさん話をするうちに、あなたは私の中で[気が合う人]から、[好きな人]に変わっていった。
でも、あなたは違うのですよね。
あなたにとっては、私はただの友達。
私に向けられる笑顔が、友達としてのそれだという事なんてわかってる。
「俺らってほんとに気が合うな!」って笑うあなた。
嬉しいと思う反面、ほんとはそうじゃないと言いたくなる。
でも、言えないの。
それ以上になりたいなんて。
あなたが困ってしまうのなんて目に見えてる。
あなたは優しい人だから、きっと私を傷つけないための方法を探してくれるんでしょうね。
きっと、すごくすごく悩んでくれる。
そんなあなたに迷惑をかけてしまうのが一番嫌だから。
あなたはきっとこれからも、ただの友達。